活動報告一覧(2019.1〜2019.12)

1/15 水鳥観察会 滝湖・只見湖 参加11名
観察会終了後、昼食を兼ね「ひとっぷろまち湯」で定例会
1/25 「学ぶ会通信」発送 参加5名
2/5 新年会 民宿やすらぎ 参加15名
3/25 定例会・毘沙沢の裏山散策 会員宅 参加10名
4/8 春の草花観察会 黒谷・亀岡 参加16名
5/12 黒谷入花暦調査 第1回とバードウォッチング 参加9名
5/18 只見の自然に学ぼう会 「コモンズと只見の共同利用資源」講師:林雅秀氏 只見振興センター 参加20名
6/12 幹事会 会員宅 参加6名〈総会に向け2019年度事業ほか〉
6/15 総会 福喜屋 参加13名
6/16 黒谷入花暦調査 第2回 参加5名
6/25 カエルとホタルの観察会 三石神社周辺・黒沢 参加12名 講師:吉川夏彦氏
7/1 「虫草祭」準備 参加5名 季の郷湯ら里ロビーにパネル展示(7/14まで展示)
7/13-14 日本冬虫夏草の会主催「虫草祭」を後援
7/14 只見の自然に学ぼう会 「虫にとりつく菌類 冬虫夏草のふしぎな世界」講師:貝津好孝氏・山本航平氏 季の郷湯ら里 参加50名
7/15 黒谷入花暦調査 第3回 参加6名
8/4 黒谷入花暦調査 第4回 参加5名
9/14 黒谷入花暦調査 第5回 参加6名
9/22 懇親会 会員宅 参加13名
9/25 定例会 ひとっぷろまち湯 参加10名
10/19 黒谷入花暦調査 第6回 参加1名
11/14 忘年会 叶津ビストロ叶屋 参加14名
11/16 黒谷入花暦調査 第7回 参加2名
12/13 ユビソヤナギ調査(只見町内) 参加3名

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頂上近くのナラのあがりこ2019年3月25日

春の暖かな日差しの中で
大人の遠足—今井邸訪問

毘沙沢 参加10名

 定例会の後、冨美恵さん手造りのおいしいカレーとケーキを頂いて、英気を養ってから大人の遠足が始まりました。惰弱ものの私はかんじき等必要ないかと思いきやズボッと容赦なくぬかり、仕方なくかんじきを着けて出発です。
 今井邸斜め横から入るこのコースは数年前に一度行っていますが、今年は雪が少なくて随分と様相が違って見えます。まず、右斜面下、ここは今井邸の水源なのだそうですが、なるほど水源あたりは苔やシダがもう顔を出していました。そして驚いたことにその下斜面が見事な隠し田(旧田)になっていました。重い体もこのあたりからようやく慣れて、後発の遅れ気味の方を思いやる余裕もでき、フィールドサインの観察もできました。そして頂上近くで今井さんがこの山の主と呼ぶナラのアガリコの巨木に再会し皆で感動…。しかし誰もメジャーをもっていなくて測れませんでした。何たる失態でしたが、この前で記念撮影です。そして、ふうふう言いながら山頂到着。
 仙台の佐野さんがこのあたりをスキーで散策されていた地図を思い起こしていましたが、なんともおぼつかなく、皆で遠くの白い山々を望みます。山頂のブナの根開きには早々とマンサクが咲いていました。早く帰らねばならぬはずの新国代表もなかなか帰ろうとはせず、ブナの水林の話を聞くことができました。「みずばやし」と響きのいいこの言葉が残っているのも只見ならであり、ブナを大事に守ってきた先人の叡智の賜物です。帰りのコースの冬芽観察はアブラチャン、オオカメノキ、クロモジ等で盛り上がり、小さな雪まくりに感動しながらの下山でした。今井邸近くの石積みにはフクジュソウがけなげに咲き始めていました。(鈴木サナエ)

2019年4月8日

春植物観察会

黒谷・亀岡 参加16名

春の妖精

 仙台の自宅からちょうど5時間。黒谷の大コブシ前に着いたのは出発時刻の9時30分。ややっ、いつになく大勢の人たちが集まっているぞ! 賑やかな観察会になりそうな気配がします。「春の妖精たち」に魅了された人たちなのでしょうか。
 この表現は、2016年春に只見町ブナセンターで開催された企画展「春植物の生活史(Spring ephemeral)」で使われました。愛情のこもった素晴らしい愛称だと思います。
1人を除いて全員が車2台に分乗し、黒谷林道入口に向かいます。1人自転車を走らせる熊倉さん。真っ先に花を付けた河畔のユビソヤナギ。土手下に黄色く広がるフクジュソウ。近づき、そして、遠のいて行きます。只見の春の扉は全開状態です!

黒谷入のフクジュソウ平黒谷入

 「くろたにいり」と呼ぶそうです。林道入口に停められたブルドーザの脇をすり抜け、一同フクジュソウ平へ。この冬は雪が少なく、路面にはすでに土が現れています。陽当たりの良い上方の斜面全体が、満開のフクジュソウに占められています。若葉の緑色と花弁の黄色が混色し、辺りの空気が温かく感じられます。ケヤキの大木や大岩を掴んだ木の根元では、白い木肌の幹を囲むように、そして、階段状のわずかな土を棚田のように、工夫をしながら上手に暮らしています。また、カタクリとは混ざることなく、互いに居住地を棲み分けているようでした。
 勇さん曰く。「人手の入った里山ではなく、奥山にこうした群落が普通に観られるのは、雪崩が灌木を除去する役割を担っているから。天然自然の只見のフクジュソウ群落は、どう見ても普通じゃない。学ぶ会の我々も含めて(笑)」冒頭に触れた企画展でも、妖精たちの生き方を左右する大きな要因は、林床の太陽光量であると紹介されていました。
 おわん型の花びら、それらにすっぽりと包まれたオシベをじっと見ていたところ、ふと、この花にまつわる面白い話があったことを思い出しました。少しずつ記憶の奥から浮上し、はっきりと言葉に出せるようになるまで、1分ほどかかりました。パラボラアンテナは、集光と風防の2つの機能を持ち、昆虫を心地よくさせる空間を用意し訪問を待っていると。
秋田マタギ衆が埋められたという大岩 雪崩で亡くなった秋田マタギ衆が埋められたという大岩。林道入口の杉林の中にあります。詳しくは、只見町史第3巻P84をご参照ください。その大岩前で急遽催された美人モデルの撮影会(?)の後、再び車で黒谷発電所へ移動。

黒谷発電所

 黒谷川を右岸から左岸に渡ると、ミニ発電所があります。左岸上流側にユビソヤナギが自生しています。大きな水力発電が多数存在する只見町に、なぜこのような小規模設備があるのだろう? 黒谷川上流に設けられたラバー製ダムから送水管を経て、ここの発電機を回しているとのこと。
 ユビソヤナギとオノエヤナギの花序を手に取った和子さん。詳しい判別方法を説明して頂きました。ユビソヤナギの花の特徴は2つ。オシベの茎が太いこと(特徴1)、それらの根元を囲む黒い苞葉の先端が尖っていないこと(特徴2)。スマホで撮った写真を拡大して観察します。うーむ、なかなか難しい…。ユビソ検定の合格には、まだまだ勉強が足りないことを痛感しました。

黒谷阿弥陀堂のカタクリ畑

 田んぼのあぜ道を歩いて、カタクリの自生地を定点観察。何も知らない人がこの光景を見たら、きっと、異様な集団に思うこと間違いなし。カタクリの開花には、まだ少し早かったかな。事件は起きませんでした(笑)。

白沢の黒谷川左岸堤防白沢の黒谷川左岸堤防

 2011年7月豪雨災害後に改修した堤防とその周辺で、フクジュソウの定点観察を行いました。堤防下の草地や杉林の中には、以前から自生しているフクジュソウが咲いています。しかし、左岸新堤防には、ほとんど見つかりません。堤防改修の工事関係者は、事前にフクジュソウのあった表土を剥いで別の場所に残しておいたらしいのですが、それらは新堤防に移植されないままに工事は終わってしまったようです。
 菅原さんからは、現地で拾った堆積岩を示しながらのショートレクチャーがありました。日本列島の生立ちは、メレンゲと密接な関連があるそうです。

亀岡の伊南川右岸堤防亀岡の伊南川右岸堤防

 「湯ら里」正面の伊南川を南北にまたぐ亀岡橋。しばらく来ない間に、トレーラーハウスやステージ付の運動場ができていました。ユビソヤナギの集中自生地である伊南川流域の風景としては、なにか場違いな雰囲気がします。これらの施設から河川敷に降りるため、伊南川右岸堤防法面にコンクリート階段を設置する工事を、2019年度に福島県が計画しています。そして、河川敷を川辺まで観察できる親水公園化する案を、只見町が持っています。
 こうした行政側の動きに対し、我々「只見の自然に学ぶ会」は、2018年9月13日に開催した定例会で、福島県と只見町に対し、異議を申し立てる事を決定しています。そして、2019年2月26日には、申し入れ書を内堀福島県知事宛に郵送、菅家只見町長に手渡しました。
 ちょっと長くなりましたが、このような背景があり、今回の観察会で、実際に現場へ行って確認することになったわけです。
ユビソヤナギの樹皮の下は鮮やかな黄色 水際に、ユビソヤナギとシロヤナギが並んでいました。和子さんが幹の表面をナイフで少し剥ぎ、すぐ隣にあるシロヤナギとの違いを示してくれました。ユビソヤナギは鮮やかな黄色を呈します(特徴3:写真)。花序とは別の判別方法を、また、教えてもらうことができました。
 なお、この付近の伊南川は、河川敷端部まで速い水流が近接しているので、もし、公園化した場合には、安全確保の措置が必要になると思われます。
 以上5か所での観察を終え、昼食会場のむら湯に向かったのは12時30分でした。

観察会を終えて

 好天の下、春の妖精たちと1年ぶりに再会することができました。と同時に、自然と人間、2つの世界の橋渡し役を担う我々のミッションの重さを、改めて感じた観察会でした。自分さえ良ければ、今さえ良ければ、お金のためなら。金融資本主義に侵された現代の日本。物言わぬ自然の代弁者がいなければ、たぶん、この国に明るい未来はないでしょうね。(佐野 豊)


2019年5月12日

黒谷入花暦調査とバードウォッチング

黒谷入 参加9名

 山笑う新緑の5月12日に第1回目の花暦調査を実施しました。黒谷川林道入口に集まったのは9人。今回は他の行事が重なり先鋭部隊でした。

加齢愚痴
 今回は鳥類観察会も兼ねて行われたのですが、最初の言葉は「最近鳥の鳴き声が聞こえにくいんだよね」。小生はもとより参加の高齢男性陣は概ねモスキート音が苦手になってきたようです。結局鳥類は10種が確認されたそうですが、「黒谷は鳥が少ない」とイタドリの太い中空の茎で作った笛を鳥に負けずに吹き鳴らすイサムさんが微笑ましい。
Eureka

 小生のごときは見つけた葉っぱは「これはカエデの仲間」で済ませてしまいますが、他の参加者は博覧強記かつ徹底執着。「種を同定した時がEurekaなのよね」と図鑑を片手に、「葉裏の毛が違う」だとか「シデ類はなんとかかんとか」と立ち止り口角泡飛ばします。小生もなんとか耳をそばだて、植物の名前を聞いたつもりでしたが、3歩歩くともう片方の耳から出て行ってしまいました。

ラショウモンカズララショウモンカズラ(羅生門蔓)

 そうは言っても名前のいくつかは憶えました。今回の観察会で出会ったほんの一部を紹介します。「花が羅生門で渡邊綱に切られた鬼の手に似ているから」と言われてもなあ、「誰が名付けたんだか」の感じです。いい匂いがしますが、花を潰すと臭いに変わりました。

フデリンドウ(筆竜胆)

 10㎝以下の丈の先に1つから3つの花を付けた様子は可愛らしい。すでに少し背の高い草に埋もれていて、それを発見できるのはさすがです。小生の少ない知識の中ではセンブリに似ているかな。季節が違うか。

キバナイカリソウ(碇草)

 「滋養強壮」と聞いて、いきり立ちましたが、一口噛めば「勇気凛々、元気百倍」ではなさそうなので、一舐めせずに立ち去りました。

ヒトリシズカヒトリシズカ(一人静)

 他の花とは違う趣。2つの葉の真ん中に、か細いけど存在感のある花です。でもひとり佇むのかと思ったら、群れていました。シズカチャンがいっぱいです。


黒谷川沿いにいたニホンザル猿の沢渡り

 第一発見者はみゆきさん。黒谷川の右岸左岸に数頭の猿がいます。谷の流れはきつい。行き来はどうしているのか。猿がお手々つないで両岸の樹を伝わって沢を渡っているのかは、分かりませんでした。もう背がぐんと伸び、種を付け始めたフクジュソウの群落の上にも猿がいました。「猿にとって一番いい季節。天国気分なんじゃないか」とイサムさん。

かわいそう

 帰り道、皆さんは林道から下に降りて探しています。「見つけた」とそこそこで歓喜の声。見せてもらいましたが、感想は……です。名前は速攻置き去り。小生は「かわいそう」とします。(菅原 孝)


「さっきサンショウクイが鳴いてましたよ」と朗くん。
オラ「……?」
高齢になってくると、鳥の高音域が聞こえにくくなるという。ヤブサメのような超高音の鳴き声から聞こえにくくなるらしい。しかし、オラはサンショウクイの声がわからなかった。
ガーン!
鳥の声が聞こえなくなって、鳥がいないと勘違いした?
ガーン!!
黒谷入林道ではじめて行ったバードウォッチング。鳥果は、たったの10種。過去最低の記録です。ウグイス、クロツグミ、オオルリ、ヒヨドリ、サンショウクイ、アオゲラ、ツツドリ、カワガラス、ハシブトガラス、カラ類spだけ。加齢による感覚器官の衰えによって、鳥を確認しにくくなってしまった? 若者まっさかりの朗くんのみずみずしい視覚と聴覚に嫉妬を覚えた観察会でした。
 口直しに、翌日、寄岩林道を1時間ほど歩きました。ここでは、さっそく、クマタカを相手にサシバ夫婦がモビング(擬攻撃)をしていたり、ノジコやカイツブリが鳴いたりと18種を確認できました。やはりここは鳥相が濃い!
 オラだって、まだ若い者には負けねーぞい(強がりですが……)。(イサム)

2019年5月18日 13:30〜15:30

第15回 只見の自然に学ぼう会
講演会 コモンズと只見の共同利用資源—叶津を中心に

講師:林 雅秀氏(山形大学農学部准教授)
只見振興センター 参加20名

講演される林雅秀氏 コモンズとは、森林や牧野などの入会地のことです。近年、農山村の衰退によって、入会地の機能が失われつつあります。しかし、資源を持続可能なかたちで利用するためのルールや組織は、これからの地域づくりへのヒントにもなります。この講演会では、只見町叶津集落における林野利用を中心にしてコモンズの意義とその可能性についての講演でした。
 只見の共有林野は、1950年以前の過剰利用期と、それ以降の過少利用期に分けられること、産業の変遷によって薪炭やカヤ、草地の利用が急減したこと、ゼンマイなどの山菜・キノコの利用に限定されてきたことなどが話されました。なかでも、昭和41年当時のサラリーマンの平均年収が486,000円ほどであったのに対し、ある集落ではその1.2倍、590,000円もゼンマイで稼いだ人がいたというおどろきの報告もありました。
 かなり地味なテーマでしたが、林先生のお話はわかりやすßく、地元の方の情報提供などもあり、理解を深めた講演会となりました。

2019年6月25日

カエルとホタルの観察会

三石神社周辺・黒沢 参加12名

 事務局のカッコネーが前日になって呼びかけだあんだども、なんと12人も集まっだっけ。講師は、国立科学博物館から今年4月に慶應大学の先生にないやった吉川夏彦先生。タダミハコネサンショウウオの命名者であり、いま日本の両生類学の先頭をはしる新進気鋭の研究者だあ。その吉川先生は、只見が大好きで、「6種類のカエルの声が一か所で聞こえるところは全国でもめずらしい。ぜひ、一度観察会をひらくべき」と言っていたことから、今回の観察会が実現したっちゅうわげだ。 6種類のカエルどは、アマガエル、トノサマガエル、ツチガエル、モリアオガエル、シュレーゲルアオガエル、タゴガエルのごんだあ。田んぼ、森林、沢、ため池というよーないろいろな環境があるがら、たくさんいんだべな。
 そこで、今回の成果。三石神社入口では、アマガエル、ツチガエル、モリアオガエルの3種。場所をかえで黒沢では、これにカジカガエルがはいって4種だったぞや。吉川先生によっど、時期が遅いそうで、6月はじめあだりがいいらしい。そんじぇは、来年はその時期にやってみっぺちゅうごどになったずや。
 カエルの声なんぞ気ーつげで聞いだごどもながったが、ながなが奥が深くで面白っしえーもんだ。 カエルの声を聴きながら、ホタルと星空もよがった。ゲンジボタルがけっこう飛んでいだっけ。漆黒の水辺でゲンジボタルが舞い、見上げれば、満天の星空。こごに暮らせるしあわせを実感したずや。 (新国 勇)

2019年7月14日 14:00〜15:30

第16回 只見の自然に学ぼう会
講演会 虫にとりつく菌類 冬虫夏草のふしぎな世界

「只見と福島の冬虫夏草」 講師:貝津好孝氏(日本冬虫夏草の会副会長)
「虫にとりつく菌類 冬虫夏草のふしぎな世界」 講師:山本航平氏(栃木県立博物館)
季の郷湯ら里 参加50名

貝津好孝氏の講演 日本冬虫夏草の会による2019年度の総会「第39回虫草祭」が只見町で開催されるにあたり、只見の自然に学ぶ会は受け入れ団体として後援することにしました。第39回虫草祭は、7月13日、14日午前に行われ、この会を記念して、地元一般町民向けにも講演会をしてほしいと、冬虫夏草の会にお願いしたところ、7月14日に日本冬虫夏草の会の貝津好孝氏、山本航平氏による講演会が実現することになりました。
山本航平氏の講演 貝津氏からは、日本で確認されている冬虫夏草は400種、福島県では125種だが、只見では50種くらいになるかもしれない。また、タダミヨコバイタケ、タダミクモタケなど7種類の新種候補があるとのお話がありました(写真上)。
 山本氏は冬虫夏草の体のつくり、生活史、生息地などを概説したあと、ハチやセミ、アリ、甲虫類から発生したさまざまな冬虫夏草を紹介されました。まさに自然界の不可思議を地でいく姿に参加者はびっくりしていました。(写真下)

 講演会終了後の夕刻より、日本冬虫夏草の会の方々との懇親会を開き、冬虫夏草の興味深いお話と只見の自然環境の話題等で盛り上がりました。
写真パネルの展示 また、会場の季の郷湯ら里ロビーにおいて「冬虫夏草のふしぎな世界展」と題し、日本冬虫夏草の会作成の写真パネルの展示を行いました(会期は7月1日−14日、主催:只見の自然に学ぶ会)。

 なお、7月13日午後は、第39回虫草祭の記念講演として元郡山女子大学教授の広井勝氏による「福島県産きのこ、山菜の放射性セシウム濃度の動向」と題する講演会が一般公開により開催され、学ぶ会会員も多数参加しました(主催:日本冬虫夏草の会)。
 

只見の冬虫夏草(虫草祭)報告 —貝津好孝

 只見での「虫草祭」大変お世話になりました。冬虫夏草の展示や講演会、調査会等々、日本冬虫夏草の会の方々も只見の自然と只見の自然を学ぶ会の皆様に感謝しております。ありがとうございました。
 只見での調査結果が届きました。概略をご報告させていただきます。

7月12-14日 湯ら里周辺 22種124個体
7月13日 あがりこの森 22種153個体
7月14日 恵みの森 39種151個体
7月15日 黒谷林道 9種50個体

 冬虫夏草には早い時期で心配しましたが、最近にない成果に驚いています。やはり自然が豊なんですね。
 

只見で採集された冬虫夏草 写真は「虫草祭」参加のみなさんが只見で採集された冬虫夏草