2001年05月12日

只見の自然に学ぶ会設立

只見町の「青少年旅行村・いこいの森」で焼き肉を食べながら会の設立を決定しました。 設立メンバーは4人(新国勇、渡部和子、菅家亮、佐藤潤子)。 代表には新国勇が、事務局は佐藤潤子が担当することになりました。
会の名前をどうするか、いろいろ案が出されましたが、 只見の素晴らしい自然に対する謙虚な姿勢が表現されているということで、「只見の自然に学ぶ会」と決まりました。

2001年06月06日

阿賀川流域活動団体として登録しました

福島県企画調整部地域政策課が「阿賀川流域連携交流モデル事業」を行うことになり、流域団体を調査しています。
当会も流域の活動団体の一つとして、他の団体との交流を深め情報を入手するために名前を連ねることにしました。

2001年07月02日

打ち合わせ会

「ホタルと星空観察会」の準備をしました。
また、メンバーのうち3名が町の職員ですが、あくまでも民間の団体として活動していくことを確認しました。

星空観察会の資料2001年7月14日(土)

ホタルと星空観察会

夕方7時30分に集合。 手に手に懐中電灯を持って、大人も子どもも合わせて50名近くが集まりました。 すぐ近くに住む人でさえ、「ここに、こんなにホタルがいるなんて知らなかった」というほど、 たくさんのホタルの光が飛び交っていました。
ホタルの雄雌の見分け方を教わり、子どもたちはホタルを捕まえてはひっくり返して、雄だとか雌だとか調べていました。 手の中に何匹もホタルを入れ、パッと開いてピカピカ瞬く光をジッと見つめている子もいました。
星空観察会では、田んぼの中の道にシートを敷き、ほとんど寝っ転がって空を眺めました。 夏の大三角形を教わりましたが、ときおり星が雲に隠れて、なかなか三角形をきっちりと見ることができませんでした。 そのかわり、星にまつわるたくさんの話を聞き、星見の魅力を満喫した夕べでした。

名水調査プロジェクト会議2001年7月31日

名水調査プロジェクト会議に参加

明和地区センターで行われた、只見川電源流域振興協議会主催の奥会津の自然再発見プロジェクトのうち、水プロジェクトに参加しました。まず、筑波大学助教授の中野孝教先生の講演があり、 OHPを交えながら、水と地質の関係、雨がふったあとの雨水のうごきなどの、水にまつわるお話を聞きました。

写真は講師の筑波大学助教授・中野孝教先生の講演のようす

海の水が蒸発して雲や霧となり、地上に雨や雪となって降る。それがまた海へ。これが水循環。 ミネラルウォーターが世界中で売り出されているが、このミネラルとは鉱物のこと。 鉱物が溶けて水にしみ込み、美味しい水を作り出している。 ミネラルウォーターにはPh7.0の中性に近いものが多い。それ以上だとアルカリ性、以下だと酸性。 人間の血液もpH7.8で、ほぼ中性。海は塩水だから、海に近い地方の水はナトリウムが多い。 内陸へ行くほどカルシウムが多くなる。この理由は不明。酸性雨は、石炭などの化石燃料を燃やすことによって、その中のイオウ分が放出されることにより、酸性の雨となって降る。 これまでに酸性雨で大きな被害を受けたのは、2ヶ所。
東欧で安価な質の悪い石炭を多量に使用したため、その硫黄分が風にのってスウェーデンへ。 酸性雨のために森林が枯れてしまった。
アメリカ・トロント周辺の工業地帯で多量の硫黄分を放出。 そのためカナダで酸性雨の被害が出る。酸性の雪解け水が多量に川に流れ込んだため、マスが大量死した。
第三の被害が予想される地域。東アジアの発展途上国で今もなお石炭などの燃料が規制されずに大量使用されている。 そこで放出されている硫黄分は、季節風に乗って日本へ来る可能性がある。酸性雨は冬に多く降る。 最も酸性雨に犯されやすいとみられるのは屋久島。
酸性雨の影響を受けやすいのは、土壌が花崗岩で出来ている地域。 花崗岩の中にはカルシウム分が少なく、すなわち酸性を中和させる要素が少ないから、酸性の雨が中和されることなく川に至る。 逆に石灰岩地帯はカルシウム分が多く、酸性雨が降っても石灰質で中和されて土壌への影響は少なくなる。
屋久島は花崗岩でできている。特に山頂の雨量は物凄く多い。 酸性雨がまとまって降り、それを中和させることができずに川に流れ込む危険性が高い。
講義の後、種々の水のpH値と電気伝導度(EC:水に含まれる鉱物量)を測って実験した。

1.超純水はミネラル分を抜いてあるからECが6しかない。
2.大倉の雨水はpH5.8なので、やや酸性である。
3.日本のミネラルウォーターはECが大体100~300なのに、ヨーロッパ のミネラルウォーターは500以上ある。 ヨーロッパの水が硬質であると言われる所以。
4.むら湯はECが12630もある。鉱物がものすごく含まれている。 赤色しているのは鉄分が空気に触れて酸化しているから。 土中を流れている間は空気に触れないので、むら湯の温泉も赤くはなっていない。
5.コーラを子供がたくさん飲むと骨が溶けると言われるが、pH2.5と強い酸性である。 これを飲むと、身体が中性になろうとして、カルシウム分の骨が溶けると言われる。

《只見の自然に学ぶ会》は、地元の参加者が見つけられなかった南郷村の清水を担当することになりました。 3ヶ所で、伊弥日子清水、赤根山清水、高清水。採水、気温測定、水温測定、周囲の写真撮影は私たちの担当。 清水の利用状況や言い伝えの調査は、南郷村の方に頼みました。

「奥会津の名水」調査票2001年8月25日(土)

名水調査(南郷方面)

調査員:新国勇、渡部和子、朝廣貞子、佐藤潤子

7/31の名水調査プロジェクト会議で、調査する清水の分担があり、南郷方面の清水3ヶ所を調査することになった。

プロジェクト会議で渡された「奥会津の名水」調査票に書かれている下記の事項を調査記入していった。

 ● 名水の位置を地図で示す。
 ●名水や周りの様子を写真に撮る。 名水を採取する。
 ●名水のあるところの気温をはかる。
 ●名水の水温をはかる。
 ●名水の由来、使われ方など、地区の人に聞く。
 ●調査した感想を書く。

 

1.伊弥日子清水(やひこしみず)

国道289号から少し入ったところにある、伊弥日子神社の横にある清水。 スギの根本から湧き出ている。昔は10m位上にあったが、水害で埋まってしまい、今の位置に引き出したとのこと。 あたりの気温は27.5℃。名水の水温は8℃。清水近くにクレソンを植えて育てている人がいた。


2.赤根山清水

国道289号からかなり横に入る。コナラとスギの林に沿った道沿いにある。 棚田が続く場所だが、今は休耕田となっていた。付近の気温は26.5℃。水温は8℃。 棚田で作業していた頃は、地区の人もよく利用していたが、人家から離れているために、今は汲みに来る人も少ない。 甘くて美味しい水。


3.高清水

高清水公園の森の家の裏山を登っていった所にある。 清水から湧き出た水が沢となって山道に沿って流れている。 銘酒花泉の源水でもあり、パイプで清水を引き込んでいる。 あたりの気温は24℃。水温は7℃。森の家やさゆり荘の水としても使われているそうだ。 村有地の中にある清水。

どの清水もほぼ同じ8℃前後の水温なんだね。

2001年11月23日(祝)~24日(土)

ネイチャーガイド研修

インタープリターの丸山博子さん講座の案内只見町のお隣、新潟県入広瀬村で行われた、ネイチャーガイドのためのステップアップ講座に参加しました。
第2回奥只見郷ネイチャーガイドステップアップ講座は、11/23~25に開催されたのですが、都合で23と24の二日間だけ受講しました。 参加者は、新国勇、渡部和子、佐藤弘吉、佐藤潤子です。
講師は、環境教育の分野の一人者であり、また日本を代表するプロのインタープリター(自然解説者)である丸山博子さん(北海道)でした(写真右)
講習は、野山の幸資料館とその周辺で行われました。 最終日25日に地元の子供を対象としたガイド実習が組まれており、まず丸山さんのプログラムを参加者が体験して、 その中から自分たちがどのようなガイドをしていくのか、全員で考えていきました。

遊びながら自然の仕組みや面白さを感じられるプログラムを行いましたが、その中から一つ。 「しわしわ」「毛深い」「ぎざぎざ」「虫喰い」「元気」「すじすじ」「ボロボロ」「黄色」「ハート」という言葉をメモした紙を持って、 制限時間内に、それぞれの言葉にピッタリの葉を探す。持ち寄った葉を見せ合って、一番それらしい葉を選ぶ。 これは、自然のなかには色々な葉があることに気付くことをテーマとしたプログラムです。

2001年12月17日

忘年会

太郎鮨で忘年会。
これまでの一人一人の活動がうまく結集できてよかった、これからもよろしく!