ノスリ

2023.1.6

尾根のノスリ

雪が久々に止んだんで、ちょっくら外さ鳥見。遠くの尾根にある枯れ木の枝さ、ポコッと鳥らしいシルエット。なにぶん遠いもんではっきりは撮れねぇども、ノスリだな、これは。見晴らしのいいどこさ陣取って、獲物が来んのを見張ってんだわ。

カモシカ帰りしま(帰り際)尾根直下の急斜面にクラッポ(カモシカ)発見。木の芽を暇なし(さかんに)食ってだで。それにしても、のどの赤いクラッポだっけな。ここは白っぽいあなが多いども、ちっと違うな。 (イサム)


2023.1.9

キツネの足跡今朝のキツネ

朝イチにゴミ出しさ、行ったら、ゆんめって(家の前)からキツネの足跡。人家周辺をくまなく歩き回ってる。これからは、雪の降んねぇ日は、キツネのパトロールが始まんな。(イサム)


ホオジロガモ2023.1.9

ホオジロガモ

ホオジロガモが、只見湖さ、いだっけ。白い斑が、ほっぺたにあるんでこの名前がある。カモのなかでも、独特のおむすび頭をしてっから遠くからでもわかる。奥が雄、手前が雌。雄の頭は、黒ではなくて深い緑色。飛来数の少ないカモだども、きょうは13羽もかたまっていだっけ。そのうち雄ガモは2羽だけ。雄はモテモテだべな。(イサム)


マッシュルーム冠雪2023.1.9

マッシュルーム冠雪

川の石の上さ、ひとしきり雪が降り積もってできた冠雪。はじめはうずたかく積もっども、気温が上がって雪が沈んでくっと、こだキノコの傘みでぇな形になる。名付けて「マッシュルーム冠雪」。ん〜、味わい深い。(イサム)


飛び立つクマタカ2023.1.20

只見の冬はクマタカ

あんま天気がいいもんで、鳥見さ行ってきた。写真は、キタゴヨウの枝さ止まってだクマタカが飛び立ったところ。雪が消えっと、サシバだのノスリが目立つども、只見の冬は、やっぱクマタカだな。(イサム)


アロエの花(喜多方市)2023.1.30

今、花盛りです

我が家のハウス内のアロエが今、花盛りです。黄色い花がアロエベラ、オレンジの花が、キダチアロエです。良く見ると、小さな紫のイヌノフグリも咲いています。ハウス内にボイラーがあり、室内温度が6℃になるとボイラーが点火して、暖房し、凍結を防いでいます。外気温度が氷点下にならなくなったら、ボイラーを撤去し、ビニールを外します。春が待ち遠しいです。(喜多方市・サンゴ)


月夜2023.2.2

厳冬の晴れ間

私は昨日の夜景から。雪の月夜も最高です。写真はちょっと明るすぎますね。ボケボケだし。精進します~。 (ナオコ)


節分の夜2023.2.3

豆まき

「こっちさ、まっきゃれー!」どって、子めらが騒ぐ節分の夜。おらが小学生だったころは、集落の子めらが7、8人くれぇのグループをつくって家々を回り歩いた。その頃はワラ屋根の古い家だったから、広い茶の間で豆拾いができた。煎った豆に落花生が入っている程度で、帰り際にミカンをもらえたりすれば最高だった。最近は新築住宅になり、茶の間も狭くて、できなくなっちまった。そんじぇいまは集会所に集まって豆まきをするようになった。それも豆をまくんではなくて、お菓子まきになっちまった。これも時代だな。お菓子はなかったども、雪の壁をのぼり雪こぎしながら夜通し歩いて回ったあの頃の方が情緒あったな。(イサム)


カモシカの親子連れ2023.2.5

クラッポの親子

クラッポの親子がいだ。子めらはラッセルする母親のあとをついて歩く。母親が木の芽を食うと、木の芽を食う。母親が草を食うと、草を食う。生きる術を教わってんだべな。まっと近くから撮っぺと動いたら、母親がフリーズ。おらを見て不動姿勢になった。んでも、子めらはじっとしてらんにゃくて、母親のまわりを歩き回る。クラッポの子めらも、人間の子めらもおんなじだな。(イサム)


ニホンザル2023.2.5

サル2群

天気がよかったがんで、2群のサルが見らっちゃ。叶津と宮渕で、それぞれ子連れグループを確認。どっちも枝の混み合った中にいて、探すのに苦労する。サルにしてみれば、枝で姿を隠せば、見つかりにくいし安全なわけだ。なもんで、2匹のサルが大木の上でグルーミングしてんだども、うまく撮れねぇ。(イサム)


シロヤナギ2023.2.5

シロヤナギの寒立ち

紺碧の空を突いて、1本のシロヤナギの木が立つ。厳冬期でも盛夏でも、シロヤナギの樹形はいい。おらの好きな木だ。(イサム)


ニホンザルニホンザル2023.2.7

ニホンザル報告

今ごろのサルは、あんまり人を気にしねぇ。だもんで、ゆっくり見ていられる。左の写真は、食料のなる木の枝を数本折り取り、見晴らしのいい場所まで運んで食っている様子。右の写真は、木にからまるフジの蔓の表皮を食っているところ。たぐり寄せてきれいに食う。

エナガ〈サル軍団のおまけ〉 ニホンザルを撮ってたら、突然、エナガの群れ。すばしっこいもんで、さんざん撮ったんだが見られる写真はこれだけ。(イサム)


カイツブリ2023.2.16

伊南川さカイツブリ!

カイツブリは、只見川では見かけっとも、伊南川でははじめて見た。伊南川は浅瀬なんで棲めねぇど思ってだ。んだども、季節によってはやってくんだべな。きょうのは渕になった深みのあっとこさいだっけ。夏は水量が少ねぇがらいらんにぇべな。ちなみに写真のは冬羽だぞや。(イサム)


用水路の清掃作業2023.2.23

雪国の用水確保

降雪が続く毎日、流雪溝の水が流れてこなくなれば、雪で家が埋もれて、たいへんなことになっちもう。んでも、たいせつな水を引く用水路には、ゴミがよくたまる。なだれでへし折らっちゃ杉の木や葉っぱは、とくによく引っかかる。水がこなければ、雪の出し場がなくなり、集落の人が困っちもう。そんじぇ、定期的に集落の役員が雪を掘って用水路のなかさ入り、ふさいでいるゴミを取り除がんなんねえ。今回は、太い杉の木が引っかかっていて、3人がかりでやっと引き上げた。こんじぇ、しばらくは水が流れる。しかし、すんま塞がっちもー。豪雪地の知られざる苦労だべな。(イサム)


ユキムシ2023.2.25

ユキムシとトビムシ

只見でユキムシがでてくっと、「春が近い」どっていわれる。雪の上をちょこちょこ動き回るこの虫、セッケイカワゲラの仲間らしいども、正式な名前は分がんねぇ。 今年は、このほかにトビムシが多い。ユキムシのまわりにケシ粒ほど小っちぇ虫が飛び跳ねでる。老眼の人は、たぶん分がんねーど思う。このユキムシとトビムシ、どういうわけか、道路わきの雪壁の縁さばっか(ばかりに)いる。雪原にはいねえ。なんでだべな。 (イサム)


雪まくり2023.2.25

きれいな雪まくり

川のそばの斜面で見(め)っけだ雪まくり。あんま形がよかったのでパチリ。これくらいだど鑑賞に耐えんな。(イサム)


春先のなだれ2023.3.12

ナデの季節

ナデ(全層雪崩)が、山のあっちこっちで見られるようになった。黒くて細長いなだれ跡が、山の斜面さ、いく筋もある。これぞ、只見春イチバンの名勝。何千年もかけて、なだれで削られた末に、いまの山岳が生まれた。只見ユネスコエコパークを代表する景観だべな。(イサム)


カワラヒワ2023.3.12

ニニクバシ

この鳥は、カワラヒワ。只見では、「ニニクバシ」どっちゅう。バシはクチバシのごんだべが、ニニクの意味がわからねえ。只見では夏鳥。チューマ(ムクドリ)やイワツバ(イワツバメ)とおんなじころやってくる。「キリ、キリ」どって鳴く声を聞くと、春が来たなぁと実感すんな。(イサム)


ヨシガモ2023.3.12

ヨシガモ

緑色のヘルメットをかぶったヨシガモが3羽、只見湖さいだっけ。オス3羽だけで、メスがいねぇ。みんな、売れ残ったあぶれオスだべか?(イサム)


フクジュソウ2023.3.28

春うれしいね!

ユビソヤナギが開花間近に色づきはじめました。フクジュソウも満開。日々何をみても楽しい季節です。(カズコ)


オオカメノキトチノキの冬芽2023.4.2

冬芽2題

トチノキの冬芽(写真左)は、春になっと粘っこくなる。まるでハエ取り紙のようだ。虫が貼っついでんがなもある。なんで、こだ粘んだべな。
独特の形をした芽だぺや(写真右)。只見では、サーフタ、トリアシ、ミツマタどもいう、オオカメノキ。なるほど、三又でもあり、鳥脚にも見えんな。むかしの人は、よく観察してだもんだ。オラには、真冬はウサギの耳のようだったのが、雪が消えるころになっと、人形が両手を上げて踊ってるように見える。(イサム)


林床のユキツバキ2023.4.2

豪雪とともに生きる

雪解けがすすむと、こだ景色があっちこっちで見られる。重てぇ雪に、地べたさ押し付けられでだユキツバキが起き上がる。バネがそり返るみでぇにチョキーンと跳ね上がる。
常緑の木だから、冬は越さんにぇあんだども、分厚い雪のフトンさ、くるまっちぇるお陰で、無事、冬を越すことができんだで。
根曲のスギ多雪地のスギは、みーんな幹の下が曲がる。雪が沈む力と斜面を下さ滑る力でこだに曲がる。南会津町の礼次郎あんにゃは、この曲がったあなを利用してアルプホルンを何挺も作ってやんぞや。さーすが、目の付け所が違うな。スギの木ばっかりでなく、ブナも曲がる。やっかい者扱いされる雪に逆らわず、うまく共存してんな。(イサム)


タカノツメの冬芽2023.4.6

タカノツメ

これ、タカの爪に見えっかな? まぁ、よくぞ連想したもんだと関心しかり。春になっと、芽がふくらんでしもうども、秋のスリムな芽の方がタカの爪に似でっかもしんにぇな。ちなみに、これは料理に使われるタカノツメとは別種。山菜のコシアブラの仲間で、ウコギ科の植物。秋の黄葉がすばらしい木だぁ。(イサム)


ヒオドシチョウ2023.4.6

ヒオドシチョウの交尾?

雪原で、赤い蝶が舞っていた。やがてヤマモミジの幹さ止まり、吻を伸ばしてさかんに吸蜜しているようだっけ。んだども、樹液らしきものは出てねえ。なにを舐めてんだべ。あとから、もう1羽飛んできて、急接近。交尾でもすっかど思いきや近ずいたり離れたりするだけ。雪の上で、虫たちの春の恋に見とれでいたぞや。(イサム)


2023.4.14

テンの大騒動

昨夜、不思議なことがありました。午前3時ころ、仔猫のミャーミャーという声を少し太くしたような声で目覚めました。そして、何やらドタバタと組んずほぐれつしているような物音。家の軒下、すぐのところです。窓を開けて懐中電灯で照らしてみても姿は見えず、しかし声と物音は鳴り止まない。外に出てみたら、テンでした。テン2頭がひと塊りになって、取っ組みあっているようです。
テン人間が近づいても気にするふうでもなく、近くにあった棒で突っついても取っ組み合いを止めようとしません。写真を撮るかと、デジカメを撮りに戻っても、まだやっています。デジカメは夜間でうまく撮れないようなので、スマートフォンを取りに行った間に場所を変えて、車庫の隣の物置きにいました。今度は近づくとやっと離れて、1頭は私のすぐ脇を走って逃げていくのがわかりました。もう1頭は、3面を壁に囲まれて、逃げられず、近づくと威嚇してきました。ここでやっと撮れた写真です。
喧嘩にしては、たいしてケガをしていないようだし、繁殖行動の一種でしょうか。それにしても激しい。野生のパワーを感じました。 「夜中に迷惑なんだけど、キミたち」と言いたいところです。(クマクラ)


ノスリ2023.4.15

マグソダカだってかっこいー!

黄砂のなか、ノスリがけっこう飛んでだっけ。野を擦るように飛ぶんで「ノスリ」どっちゅう説があっとも、そだ飛び方すっとごは見たごとねえ。方言では「マグソダカ」っちゅうが、むかしは、道端に落ちてる馬糞ぐれえどこにでもいるタカだっちゅうごとかなと考えでる。オラホでは珍しくもねぇが、福島県の絶滅危惧種になってる。マグソダカとはいうものの猛禽のかっこよさはあんな。マグソダカは、ノスリもサシバもどっちもさす方言でねえがとおもってる。
ノスリは山奥から農耕地まで棲んでる留鳥。サシバは、田んぼ周辺の林さやってくる夏鳥。両方、山里でよく見られる猛禽類なんだで。双眼鏡などねえ時代、空高く飛ぶノスリとサシバを見分けていたとはおもえねえ。
ちなみに、只見では、イヌワシもクマタカも、クマタカどっちゅう。でかい猛禽は、クマタカでひとくくりして呼んでる。だから、ノスリもサシバもあんまり区別してねえど思うずや。(イサム)


シュンラン2023.4.21

シュンラン花盛り

最高のシュンランを探して撮ったぞや。深度合成して撮影。写真に深みがでんな。花のクローズアップを下から見っと、キャンディみでえな黄色い葯が2個くっついて、チャーミング。(イサム)


「癒しの森」ブナ観察会2023.5.2

超贅沢な観察会

只見町ブナセンター主催の「癒しの森」ブナ観察会に参加してきた。なんと、日本のブナ林研究の2大巨頭がガイドするという超贅沢な観察会!
1人目はブナセンター館長で新潟大学名誉教授の紙谷智彦先生、2人目は森林総合研究所機構長にして東北大学名誉教授の中静透先生。どっちの先生も、ブナ林生態学おける日本の泰斗的存在(写真の左は紙谷先生、右は中静先生)。そのお二人から、奥の深い最新の情報を聞けるなんて、果報の最上級型。こだ、ずば抜けた観察会は、滅多にねぇべな。スーパーリッチな観察会の参加費は、たったの100円。ブナセンター友の会会員特待料金だとも、ありえませんな、こんなこと。
観察会の前、午前中に行われた中静先生の講演会も、中身の濃い深〜いお話でした。案の定、たくさんの聴講者が集まったぞや。町民よりも町外の人の方が多かったな。今回、主催した只見ブナセンターは、只者でねえな。企画運営してくっちゃスタッフに思いっきり感謝しんずや。(イサム)


ブナの双葉ブナの目立ち2023.5.2

ブナの芽2態

ブナの芽の出始め。左の写真は、まだ殻をかぶってんがな。左下にあるのが実を包んでたイガイガの殻斗(かくと)
右の写真は、2枚の子葉を広げはだった(はじめた)あな。これぐれぇなのを引っぱって食ってみてくんつぇ。んめぇがら。がさ(量)採れんなら、フライパンで炒めて、塩をかけて食ってみっといい。ビールのつまみに最高。クマやネズミも、ブナの芽立ちはうまがって食うべと思うな。(イサム)


キビタキ2023.5.5

ヒアカシが来た

ヒアカシ(キビタキ)が来たぞや。のどがほんと赤い。火明かしという名は、そっからきてんだべな。(イサム)


オオルリ2023.5.7

エエドリ

藍色をした姿よし、さえずりよしの夏鳥・オオルリ。只見では藍鳥、なまってエエドリどっちゅう。見晴らしのいい梢で鳴くから見っけやすい。後ろからは尾羽の白斑が目立つ。(イサム)


ニュウナイスズメ2023.5.7

ニュウナイスズメ

里さいるのはただのスズメ。山ろくから山ん中さいるのがニュウナイスズメ。だども、只見では、スズメと一緒に里さも棲んでいる。頰に黒班がなくて、赤茶色の頭をしてんのが雄。スズメより澄んだ声で鳴く。(イサム)


オオコオイムシ2023.5.9

オオコオイムシ

叶津番所の裏の小さな池にオオコオイムシ(大子負虫)が子育て中。背中にいっぱい卵を背負ってました。(こずえ)


2023.5.11

ツツドリ初鳴き

朝からツツドリが鳴いていだっけ。今年、初確認。ポッ、ポッ、ポッどっていう鳴き声を聞いでっと、のどかな春っちゅう気分になんな。(イサム)

おはようございます! 今朝、オオヨシキリの声聞きました。私は初です。(ナオコ)


窓にへばりつくカエル2023.5.13

窓にへばりつくカエル

田んぼに水が入りはじめ、ひと雨降ったのでカエルの声が大きくなりました。ふと気がついたら、台所の窓にカエルが3匹へばりついていました。
シュレーゲルアオガエル、モリアオガエル、どちらでしょう。窓の明かりに寄ってくる虫をとらえているようです。見ているかぎり、たいした獲物はないようでしたが、小さな羽虫をパクッとやってました。(クマクラ)


アズマヒキガエル2023.5.15

蛙合戦(かわずがっせん)

アズマヒキガエルが団子になって取っ組み合い。4、5匹で、抱き締め合ったり、足で蹴り合ったり。興奮して、オス同士が絡み合うごともあっとも、この写真では2匹のオスの間に挟まっちぇ顔だけ出してるあながメスのようだっけ。んだども、羽交締めさっちぇ、クゥ、クゥどって鳴きながら、身動きもできねえ。産卵は済んだようだども、抱きつかっちゃまま締め殺さんにぇばいいなと心配。(イサム)


サワオグルマ2023.5.21

サワオグルマ

毎年、サワオグルマの大群落が咲き誇る場所がある。休耕田一枚すべてがサワオグルマでおおい尽くされる。これだけの群落となると壮観! これも毎年の楽しみのひとつ。(イサム)


クラマゴケ2023.5.31

コケ、いやシダ?

緑映えする、ばーか小っちゃくて、か弱そうな植物を林道で見(め)っけだ。 葉っぱも1〜2ミリのミニサイズ。さて、これはコケ植物? はたまたシダ植物?  調べてみっと、「クラマゴケ」っちゅうシダ植物だっけ。京都の鞍馬山が産地だったのにちなむと『牧野日本植物図鑑』さ出っちゃっけ。さすが、牧野富太郎。語源や博物学的な記述をしているのは、牧野図鑑以外にはねぇな。りっぱな観葉植物になると思ったが、やっぱ自然のなかで鑑賞するのがいちばんだべ。(イサム)


うどんげの花2023.6.9

うどんげの花

おらいの植木の葉っぱの裏さ、うどんげの花が咲いでいだ。独特の姿をうどんげにたとえたんだべな。これは虫の卵で、幼虫はアブラムシを食う益虫らしいども、どだ姿してんだか見たことねえ。親はクサカゲロウだ。(イサム)


オオヨシキリ2023.6.12

ぎょうぎょうし

いま、行々子、オオヨシキリがにぎやか。
河原のヨシ原にいんのがふつうだが、近ごろは休耕田が増えて、あっちこっちで、ギョギョシ、ギョギョシどって鳴いでる。縄張り宣言と子育て中のメスさ、まわりの情報を知らせでんだべが、たいへんな労力。(イサム)


ツバメの子育て2023.6.17

子どもを育てること

5羽もの子どもたちを食べさせるのに、おとうさんとおかあさんは躍起。いくら運んでも足らない。身を削るようだが、未来へ命がつながることを思えば、息もあがる。(イサム)


オオキンケイギク2023.6.24

これでいいのか自然首都・只見

県の外来種ハンドブックに載っている植物で、オオキンケイギク、オオハンゴンソウ、キショウブ、コウリンタンポポ、オランダガラシ(クレソン)は、只見町でも野外で見ることがあります。
黒谷川の土手一面が黄色くなっていて、もしやと思ったらオオキンケイギクの畑ようになっていました。ジギタリス、ムシトリナデシコ、ガイラルディア(オオテンニンギク・テンニンギク)も混じって咲いてます。オオキンケイギクは特定外来種で、駆除が推奨されています。花がきれいなのでわざと生やしているのかもしれません。国道の朝日診療所への出入口周辺にも刈り残したように咲いています。(タカハラ)


子ギツネ2023.7.1

子ギツネ!

お昼過ぎ、国道252号六十里越を走っでたら、ガードレールの上から飛び降りる動物がいた。大急ぎで引き返して、撮ったのがコレ。子ギツネ!
猫ぐれぇ小っちぇあな。草むらから、じっとこっちを見てだ。好奇心旺盛といった感じ。こだ山奥さも棲んでんだな。(イサム)


2023.7.9

田代山・帝釈山の花々と風景

田代山・帝釈山に行ってきました。高山植物達の宝庫。オサバグサやシャクナゲ、ワタスゲ等が咲いており、山頂付近の湿原が絶景でした。遠くに燧ヶ岳や至仏山がしっかりみえました。(なべ)


高山植物達田代山山頂付近の湿原


ハヤブサ親子2023.7.16

ハヤブサ親子哀れ

7月11日、午前6時ころ、ハヤブサの成鳥1羽と幼鳥1羽が、只見町梁取地内の電柱付近で死んでいた。近くで夏秋トマトを栽培するKさんが発見した。発見者は、猟友会長に電話、会長はすぐにかけつけて回収したあと、只見町ブナセンターに連絡し、職員が受け取ってセンターに収蔵された。その事実を知った2日後、ブナセンターに行って冷凍庫からだしてもらい撮影することができた。写真左が子ども、右が親。どちらも外傷はまったくなく、きれいな個体。体の長さはどちらも40㎝ほど。メスはもっと大きいから、お父さんとその子ではないかと思う。発見者に会って当時の状況を聞いた。電柱の下で2羽は絶命していた。1羽はコウモリの頭部をくわえていたが、回収時に廃棄したという。もう1羽は、頭部のない胴体部分をくわえたままだったという。ブナセンターが撮った回収時の写真を見ると、コウモリの胴体部分をくわえていたのは子だった。そうなると、コウモリの頭部をくわえていたのは父親ということになる。コウモリはアルコール漬けで保存されているが、なかなか大きなコウモリ。大きさから見てこの付近にふつうにいるキクガシラコウモリだろうか。
以上の状況から推察すると、つぎのようになる。父親が捕まえたコウモリを息子へ与えようと、2羽が電線に止まった。止まる電線がおなじ電線なら感電しなかっただろう。しかし、今回は運悪く2羽がそれぞれ違う電線に止まったため通電してしまい感電したのではないか。事故がおきた時間帯は、コウモリが飛び始める夕暮れ時か。
ハヤブサは以前はワシタカ目ワシタカ科だったが、いまはハヤブサ目ハヤブサ科となった。それもオウムに近いとされた。そういわれれば、顔の形や嘴はオウムに似ているかも。(イサム)


タマガワホトトギス2023.7.17

タマガワホトトギス

生物多様性の重要性と只見の町づくりを考えようと、全国から集まった大学生7人をレクチャーするため恵みの森の案内をしてきた。一枚岩の上をさらさら流れる水は、透明で冷たい。マイナスイオンを浴びながらの森林浴。こんな体験をすれば、ヘタな解説はいらねぇ。恵みの森は、タマガワホトトギスの花が最盛期。見事だっけ。
タマガワの名は、東京の多摩川ではなくて、京都府にある玉川のことだという。そこはヤマブキの花の名所で、その黄色い花になぞらえてつけられた名前だと『牧野植物図鑑』にある。なんとも回りくどい命名だこと。(イサム)


シロヒトリ2023.7.18

赤いお化粧のあなたはだれ

いつの間にか、盛夏になりました。小さな虫たちが命を謳歌する季節ですね。夜になると家の灯りを目がけて、虫たちが押し寄せてきます。今夜、窓に張り付いていたのは小さな蛾。白い身体に目が黒く、足にほどこされた赤いラインが鮮やか。まだお会いしたことはありませんが、花魁の化粧姿を思わせます。(クマクラ)

シロヒトリ? (明)


ツノトンボ2023.7.24

ツノトンボ

小川のさよ子アネから「これって、トンボ?」どって写メールもらったあなとおんなじ虫。オライの網戸さ止まってだのを花壇さ移してパシャリ。
この虫は、トンボではなくてアリ地獄で知られるウスバカゲロウに近い。成虫も幼虫も肉食だと。なるほど、捕まえだらチクッと噛まっちゃっけ。見た目より凶暴かも。(イサム)


ヤマユリフシグロセンノウ2023.7.27

ヤマユリ満開です

我が家のヤマユリ、今朝数えたら152個の花が開いていました。2011年の豪雨の年には3本しかありませんでしたが、ここまで増えてくれました。株はざっと数えて60株は超えているみたい。今年は猿の一家も現れず、虫にもやられずヤマユリにとっては最高の年だったようです。来年はどうかな? 因みにご近所さん(我が家の子や孫)の花を合わせると200個はあります。全て自生のものです。お陰で私はどうもユリの香りに反応してしまいクシャミが(香害ですね)。
もう一枚はフシグロセンノウです。只見では見かけません。これは南会津出身です。こちらも見事に花を着けてくれています。茶花として有名です。(みゆき)


キリギリス2023.8.5

キリギリス

極暑也。涼しい顔のキリギリス。(明)


クロアゲハの卵2023.8.22

クロアゲハの卵

おらいの庭の鉢さ植えてあるキンカンの木。1羽のクロアゲハが舞っている。「さては、産卵?」と思い、よく見たら、案の定やわらかい葉っぱの先っちょさ4粒、生んどいたっけ。直径1㎜にもならねえ。孵化すれば、あっという間に丸裸にされっちもう。むえっちまーねー(孵化してしまわない)うちに取っちもうべと思ってる。(イサム)


アズマヒキガエル2023.8.26

珍客訪問

窓にはアマガエルが何十匹もいっとも、きんな(昨日)の夜は、ひさびさの珍客。アズマヒキガエルが、玄関さやってきた。30年くれぇ前なら、家のあたりさ、ふつうに来てだのに、めっきりいなくなっちまった。このカエル、まんまると太って栄養状態最高。こだ太ったあなは、山ん中にはいねぇな。人家周辺はエサがたくさんあんだべな。(イサム)


カワラケツメイ2023.9.11

カワラケツメイ花ざかり

ここは、只見川の堤防の横を走る道路わき。カワラケツメイの大群落がある。只見ではふつうだども、東京では絶滅危惧種のII類になってる。II類となっては、滅多に見ることはできねぇべな。(イサム)


アナグマ2023.9.13

アナグマ

叶津番所、午後2時。外を動く影。野良猫が来たのかと見ると、ハクビシン? 痩せたタヌキ? シッポが違うような? アナグマの子供でしょうか。昼間に野生動物を見るのも珍しいでのすが、アナグマ初めてみました(こずえ)


ツルニンジン2023.9.16

ジィさん

秋を告げてくれる花、ツルニンジン(ジイソブ)。我が家には2か所で花をつけています。バァさんは只見にはいないのでしょうか?(みゆき)


ヤマセミ2023.10.21

ヤマセミの季節

秋から初冬に移るこの時期、ヤマセミがよく見られる。伊南川は、せせらぎと小さなよどみが多いためか、ヤマセミがやってくる。バーダーあこがれの鳥が間近に観察できるのがうれしい。(イサム)


桐の木に巻き付くフジ2023.10.21

しめ殺し植物

桐の木に巻き付くフジ。大蛇が獲物を締め付けているようだべ。まさにそのとおり。このままにしておけば、桐の木は成長できずに枯れてしもうべな。公園で見るフジの花はきれいだども、自然界では恐ろしい締め殺し植物。(イサム)


家にクマタカ2023.10.25

クマタカ激突!

「グヮッチャーン!」ちゅう(という)大音響が家じゅうに響いた。はじめは「家さ自動車が突っ込んだ?」と思った。ところがどっこい、オライの広間に、でっけぇ鳥がテーブルの上であばれている。
クマタカ! ばかきれい! そして凛々しい!
あたり一面、ガラスの破片だらけ。二重ガラスを割って突入したもんだから、半端ない量だ。
こだごとは、一生に二度とないこと。じっくり時間をかけて観察。いつまでも動こうとしないので、ほうきをもって追い立てたら、こわれた窓から飛び出した。と、同時に周辺からカラスが集まってきてクマタカを追っていく。どこにいたかと思うほど20羽ほどのカラスが集まってきた。近くにある墓場の杉森に入ったんで、後をつけたんだども、姿を見ることはできなかった。
クマタカいままで、オライでは、過去3回、ハイタカが飛び込んできたことがある。やっぱ、窓ガラスを割って家ん中さ入ってきた。これは、小鳥を捕まえようと、追い立てている最中、小鳥は急旋回して窓ガラスを避け、体の大きいタカはスピードを落とすことができずに激突したもの。
こだでかい猛禽が家の窓ガラスさ激突するのは、きわめてまれなケースだと思う。たぶんキジバトかカケスかアオゲラがのんびり飛んでいるのを見つけて、はるか上空から猛スピードで襲ってきたのではないかと推察する。
まるで夢をみているような気分。あー、なんちゅう幸せ。(イサム)


クリ林から逃げるクマ2023.10.29

家の裏にクマがいた

11時30分ころ、家のまわりの紅葉を撮ろうと散歩していたら、クマの黒い影がチラリと見えた。わが家の居間からも見えるクリ林に来ていたようです。間にある草藪と溜池をまわりこんでゆっくり近づいたら逃げていきました。まだ若く小柄な個体でした。ブナの実が不作の今年は、山に餌が少ないのでしょう。(クマクラ)