氷の造形2022.1.6

氷の造形

 青空の下、雪掘りしっちゃら(していたら)、枝垂れ桜の枝さ、氷の塊がいっぺえ、ついでだ。逆光のなか、宝石みでぇに輝いていだっけ。(イサム)


トラッキング2022.1.8

イノシシの猪突トラッキング

楢戸橋の右岸沿いにイノシシのラッセル跡がはっきりと、ユビソヤナギの林下から上流に向かって延々と続いていだ。途中伊南川に下りた跡もある。短足ながら猪突ラッセルで元気そう。左側のトラッキングはキツネ。(イサム)


雪原の芸術2022.1.8

雪原の芸術

芸術的だべや。夕方、太陽光が斜めに差し込んで雪原さユビソヤナギの樹影がブルーのストライプを描いたあなだずや。(イサム)


トラッキング2022.1.23

今朝のトラッキング

今朝のトラッキングは、ノウサギ(右側)とテン(左側)のふたつ。手前から奥の方さ、走ってる。あとをたどっと、テンがノウサギのあとをつけているのがわかる。テンボーは、ノウサギを捕まえらっちゃがな。(イサム)


2022.1.23

これ、なんだか分がっかい?

なにを撮ったか分がいやっかい。ケッ、ケッどって鳴いてくっちゃがら居場所分かったども、鳴かねぇば絶対見っけらんにぇ。木の枝さ雪がついでるみでぇだ。たいしたカモフラージュ。


ヤマセミやっとご見っけだあな。ヤマセミだぁ。(イサム)


ユキヒキノコ2022.2.4

ユキヒキノコ

ユキヒキノコ(雪挽き鋸)っちゅうは、除雪用具のごんだぁ。雪がしまってかたくなってくっと、シャボロ(スコップ)では、はかいかねぇ(はかどらない)。そんじぇ、でっけぇノコギリを使って、雪をブロックにして大きく削りだす。こうしっと、シャボロで掘り出すより何倍もはかいく。このノコギリには、マエッピキ(前挽き)どって木挽(木こり)が使うでっけぇあなを転用したあなもあんが、除雪専用にこしゃったユキヒキノコもある。
写真は、帯ノコを切断して作った改良版ユキヒキノコ。これは軽くて細くて使いやすい。持ち手も桐の木を使って軽い。いまでも現役で使わっちぇんぞや。見たかったら、オライのメエッテ(家の前)の一也あんにゃ(兄さま)が毎日いじってっから、見に来てくんつぇ。(イサム)


カモメ2022.2.15

きょうの只見湖

カモやオオバンだらけの只見湖んなかさ、1羽のカモメ見っけ。日本海からの迷い込み。ここ只見は日本海から100㎞もねぇ。カモメにしてみれば、ひとっ飛びっちゅうどこか。


オカヨシガモは、毎年10羽前後やってくんだが、対岸の方さいで、なかなか近くさは寄ってこねぇ。ところが、きょうは1羽だけこっち岸さ来っちゃ。これという特徴のねぇ鳥だども、その主張のねぇどこがいいな。尾の下の黒が目立つ。小ぶりな目もかわいい。全体として品がいいカモで、おら好きだな。ようやく撮ることができて満足。やっぱり通うことは大事だべな。(イサム)


イソヒヨドリ2022.2.18

イソヒヨドリ

南会津町の礼次郎あんにゃが、とうとう撮ったず。豪雪地では超レアなイソヒヨドリ! 礼次郎あんにゃが苦労して撮影したデータを、息子さんがオラのパソコンさ送ってきてくっちや。りっぱなオスのイソヒヨドリだべや。ヒヨドリも一緒に来てるっちゅうども、追い散らかしてしもうじゅう。海っぱたにいる鳥が、こだ山ん中の雪深ぇとごに来て生活するちゅうごとは、いよいよ鳥の世界にも地方移住の波が押し寄せていんであんめぇが。(イサム)
私は東京に住んでいますが、神奈川県真鶴海岸での野鳥観察会に参加するときには、岩場にじっととまっているイソヒヨドリを見つけるのを楽しみにしてきました。東京でも見られるようになり、海岸の鳥がどんどん住宅街でも増えて、各地に拡がっているのは、コンクリ-トの建物が岩場と共通するからではないかと聞いています。 この冬の最中に只見まで移住したとは、なんとたくましい鳥なのでしょう。イソヒヨドリにそちらまで行った理由を聞いてみたいですね。(金崎)


ニホンジカ2022.2.19

ニホンジカ

只見湖さ、行ってきた。対岸の山の中腹に黒いかたまり。なんと、でっけぇニホンジカのオスでねーの。急斜面だから、たぶんミヤマナラの冬芽を食っていんだべな。深い雪なんぞ、ねっかさすけねぇ(ぜんぜんだいじょうぶ)ようだ。
この対岸、国道252号の裏山の尾根さは、これまたでっけぇニホンカモシカがいだ。モチノキ(ヤマグルマ)の葉っぱをさかんに食ってだっけ。両脚の焦げ茶色が強い感じ。 んじゃども、ここいらは、もともとカモシカの生息地。侵入者のニホンジカが、カモシカの餌場を荒らすのはよくねぇな。(イサム)


番所の雪下ろし2022.2.27

番所の雪下ろし

これ、山の尾根さ、いるような写真に見えっぺや。じつは叶津番所っちゅう曲がり屋のカヤ屋根さ積もった雪を除雪している様子だぁ。正しい名前は旧長谷部家住宅どっちゅう。福島県の重要有形文化財に登録さっちぇる。
このグシのいちばん高ぇどこさ上がってんのは、番所の管理人で学ぶ会会員のこずえ姉さまなんだで。立つのもやっとこの屋根のうえで、背丈を越える深雪をまえに、雪のかたまりを切り取って投げ下ろす。その颯爽とした雪掘りぶりは、さーすが「只見なでしこ」。あんま、みごとなんで、動画も撮った。
慣れでるとはいっても、屋根の雪ごと滑り落ちっちもうごともあるから気いつけてけやれ。(イサム)


マーキングニホンカモシカ2022.3.1

クラッポのマーキング

見晴らしのいい斜面で、食事中のクラッポ(ニホンカモシカ)。ブナの木とよぐマッチしてっぺや。しばらくしっと、尾根さ上がって、枯れ木さマーキングをはじめた。目の下さある眼下腺(がんかせん)から出る液を塗りつけて、縄張りを示すんだで。この枯れ木の周辺をじっくりマーキングしたあと、その下さ、座り込んで目をつぶって休みはだった(はじめた)。春のような日差しを浴びて、のんびりのびのびのクラッポだべな。(イサム)


霧氷2022.3.11

霧氷

今朝の最低気温は−5度。そだ大冷えっちゅうごどもなかったども、霧氷が出っちゃっけ。青空をバックにした霧氷もきれいだども、気温が上がって破片がキラキラ舞い落ちてくる様は、まっと(もっと)ロマンチック。拡大して見っと、一層ビューティフル。朝方のささやかな楽しみ……だぞや。
写真右は、落葉しねぇクリの葉っぱについた霧氷。
ヤマビコつぎにヤマビコ(ウスタビガの繭)についた霧氷。ふつうライトグリーンをした繭が、ちっとくたびっちゃ(すこしくたびれた)色になってんども、中の幼虫は生きでんだべが。
*南会津町の礼次郎あんにゃから電話がありました。ヤマビコは、ウスタビガではなくて、ヤママユガの繭ではないかというご教示でした。はい、そのとおりヤママユガでした。ここに謹んで訂正させていただきます。(イサム)


トビ2022.3.16

トンビかな

夕方、電柱に大型の鳥。ヒョロロローと鳴きました。トンビかな。
写真におさめようと追いかけましたが シルエットがとれただけでした。電柱の上に1羽づつ、2羽。近づいても喧嘩する様子がないのは兄弟でしょうか。(こずえ)
はい、こずえちゃん。りっぱなトンビだべな。兄弟ではなく、繁殖期を控えたカップルだべな。トンビ(正しくはトビ)は、ワシタカの仲間では、いちばん人さ近えどこにいる。電柱さ止まんのは、ほとんどがトンビ。だいたい低く飛んでいで、人も恐れないのはトンビと見て間違ぇねえ。こんじぇ、目が金色で数が少なかったら、まっと重宝されんだべな。(イサム)


ヤドリギ2022.3.20

ホヤ、発見

おらいのゆんめって(家の前)の坪山わきさ、生えでるナナカマドの幹に、ホヤがついでだ。泉水っ端の雪掘りしったら、見っけだ。ナナカマドの葉っぱが出たら、たちまち隠れっちもーべな。
さで、タネを運んだ鳥は、なんだべ。
レンジャクはまず来ねぇがら、ヒヨドリあだりがやったがな。しかし、こだ下の方さ、生えでるホヤはあんまり見がけねぇな。ちなみに、ホヤっちゅうは、ヤドリギのごんだぁ。(イサム)


カモシカ2022.3.26

春近し

お昼前に、何年か前に皆さんと登った裏山に挑戦。途中で足跡を見つけ……その先に、最近お目にかかっていなかった毘沙沢在住のカモシカ君にお会いしました。元気そうで良かったです。(毘沙沢)


会津旭岳とヤナギ2022.3.30

会津朝日岳とヤナギsp.

遠くの山は、会津朝日岳。只見ユネスコエコパークの核心地域であり、日本二百名山のひとつでもある。只見川の淵で、唯一、花を咲かせてるヤナギを見っけだもんで、「ユビソヤナギかな?」と思ったら、ちっと違う。ネコヤナギに似てるども、そんじぇもねえ。ヤナギsp.にしとくしかねぇな。しっかし、いよいよもって春到来。これがら忙しくなってくっつぉ。


ミツバチ只見川沿いで見っけたヤナギsp.、つまりユビソヤナギもどきの花には、ニホンミツバチがたくさん飛んでいだっけ。あど、アブみでぇ虫もいだっけ。ミツバチの後脚さは、丸々とした花粉団子がばっちり付いでる。ヤナギは、花が目立たねぇもんで風媒花と思ってる人がいんども、ところがどっこい、りっぱなな虫媒花なんだで。(イサム)


ムクドリ2022.3.30

チューマのカップル

カップルになったチューマ(ムクドリ)が電線さたくさん止まっでると思って、アイフォンを向けたら、さっさと飛んでいっちまった。残ったのは、この5組。
これがら子育てが終わるまで、いっつも一緒なんだて。見習うなんねぇな。(イサム)


雪崩跡2022.4.3

アイの破壊力

入叶津、餅井戸沢左岸の惨状。アイが対岸の斜面から沢を渡って、こっちの方さ襲った跡だぁ。長さは100m、幅は15mぐれぇがな。直径30㎝くれぇのスギだのホオノキ、オニグルミがズタズタにさっちぇ、山麓側さ真っ直ぐになぎ倒さっちぇる。「もぎ取らっちゃ」どって表現してもいいがもしんにぇ。ぶっとい生っ木がねじ切らっちゃように折れ曲がり、あたり一帯に散らばってる。凄まじいかな、アイの破壊力。こだ一撃食らったら、人間なんぞバラバラになっちもーがもしんにぇーな。
補足 アイっちゅうは表層なだれのごんだ。エイどっても言う。ちなみに全層なだれはナデどっちゅう。(イサム)


雪崩斜面2022.4.6

低木しか生えない斜面

只見の山の斜面は、なんで低木しか生えねぇのか? そして、まっすぐに立てずに根本の方は斜面の下さ寝たままだ。その原因は雪にある。雪解けが進む今のうち、山の斜面さ生えている低木をよーぐ見っけやれ。
冬の間、樹木は雪の重みで押し倒されて、地面さ貼り付いたような状態になっている。春、あったかくなっと、雪はなだれになって斜面をすべり落ちる。この雪圧、沈降、擦削による攪乱作用によって、樹木はいっつも痛めつけらっちぇる。だから、でっかくなれねぇんだで。こだ斜面には、どだ木でも育つわけではねぇ。ミヤマナラ、マルバマンサク、ヒメヤシャブシ、タニウツギといった攪乱に強い樹木が生き抜くことができる。そして、雪が解けっと、立ち上がって、すんま葉っぱを出して、斜面一帯を緑色におおい尽くす。雪国の樹木は、雪に逆らわず、したたかに生き抜いていんだ。(イサム)


押し戻し2022.4.8

残雪のモニュメント

ここは、蒲生集落の宮原地区。バックホーで、雪面が掘り起こさっちぇ、まるで残雪のモニュメントみでだぁ。あたり一帯は、田んぼだらけ。除雪によって高く堆積しちまった積雪を早く解かして田植えしんなんねぇごとから、こだごどする。これを「押し戻し」とか「押し返し」と呼んでんだ。
おら、春先のこの風景が大好きだぁ。ちなみに、遠方の山は浅草岳。(イサム)


ヒオドシチョウ2022.4.9

ヤナギを吸蜜する昆虫

春とは思わんにぇギンギンの日差しの下、ユビソヤナギの雄木の花穂に、虫がたくさん集まってだっけ。ほとんどがハチとアブとハエの仲間。その中で、いちばん目立っていたのが、このヒオドシチョウ。
木のてっぺんさついた花穂で吸蜜してだっけ。あたりは、まだ一面の雪原。雪の中では、貴重な食料源だべな。ちなみに、場所はカッコネーんちの近くさある公園内のシンジュツボっちゅう水辺だぁ。
ハエとアブヤナギの花の蜜を吸いに来る虫でいちばん多いあなはミツバチ。次にハエとアブ。あどは種不明の小っちぇ虫がいっぺぇ。地味な花だども、けっこう人気があるもんだ。これもユビソヤナギの雄花穂。(イサム)


オオイワウチワ2022.4.24

只見の春です

ブナの新緑、林床にオオイワウチワ。只見の春がスタートじゃー。(かずこ)


2022.4.28

峠の大ミズナラの最後

峠大ミズナラの切り株
午後、天気がよかったので自転車で布沢方面へ。伊南川がごうごうと流れ、春満開。この前まで冬期通行止めだった松坂峠が開いていたので、ひと登りして横田へ抜けることにした。峠では、「峠の大ミズナラ」と近くのナラが数本伐採されていた。どれもナラ枯れの被害にあい枯死したものだろう。開通前に倒壊などの恐れがあるので処分したのかもしれない。
「峠の大ミズナラ」の切り株とその伐られた断面。長辺が自転車の長さくらいある。この伐られた材がどうなるのか、ちょっと気になるな。(クマクラ)


高校の桜2022.4.30

雪桜!

雪上に咲くソメイヨシノ。これを「雪桜」と呼びたい。ここは、春の甲子園大会で出場を果たした福島県立只見高等学校のグランドわきの桜だぞや。
3mを超える積雪があった年に見られる。積雪2mの中から花を咲かせるソメイヨシノは圧巻!(イサム)


アオゲラ2022.5.9

湯ら里玄関前にて

アオゲラがガラスにぶつかりふらふらしていたのをお客さんが寄せてくれました。つい先ほどまで歩けていたようですが、もううずくまってほとんど動きませんので、だめそうです。(朗)


ゴホンダイコクコガネ2022.5.14

ゴホンダイコクコガネ

ゆうべ、自宅のすぐ外の踏み台でうずくまっている甲虫を発見。ピカピカ光っているので、よく見たら、憧れのゴホンダイコクコガネ。角が5本あるやつ。体長16㎜と小さいがカッコいい!
暖かくて出てきたものの、気温が下がって動けなくなったのだろうか。つかんでも足を引っ込めただけで動かない。(ゆたじー)


黒谷白沢2022.5.20

カエル2題

モリアオガエルっていえば、木の上さ、卵を産むことで知られでる。しかし、只見では木の上さも産むが、田んぼの畦にも産む。山際の田んぼで多く見られっつぉや。写真は、黒谷の白沢集落。田んぼの畔に白く点々とあるのが卵塊。
田んぼの畔さ同じように産みつけるのにシュレーゲルアオガエルがいっとも、モリアオガエルとの区別はむずかしい。モリアオガエルは盛り上がった卵塊、シュレーゲルアオガエルはあんま盛り上がらないらしい。この写真の場合、卵塊のそばさ、モリアオガエルが多くいたので、モリアオガエルのあながなと思った次第。
アズマヒキガエルの産卵最近、本州で姿が見えなくなり、北海道で増えてきているというアズマヒキガエル。只見でも30年くれぇ前までは庭や畑でふつうに見らっちゃども、いまはまったくいねぇ。これって、地球温暖化と関係あんだろうか。ここは、おらいの裏山にある町道わきの水たまり。
ひさびさに多く集まってっとこ見だな。蛙合戦の余韻に浸ってるカップルが水底さいだっけ。(イサム)


アリのバトル2022.5.25

アリのバトル

クロオオアリとムネアカオオアリでしょうか。(スガワラ)


環水平アーク2022.6.5

環水平アークでっけぇぞ!

10時40分、東南の空。只見川の上空さ、環水平アーク出現! えらく長げーぞ。こだ長くてみごとなあなは、めったに見られねぇな。この虹の上さ、細く白い輪をかいているあなは、幻日環。太陽をかこむ光の輪。(イサム)


ハクビシン2022.6.6

側溝の漂着物

おらいの側溝さ、流れ着いでだハクビシン成獣。でっかい3面水路には、ゴンゴンと勢いよく水が流れてるもんで、一度落ちたら、這い上がられずに溺死しっちもー。よく流れてくるのは、タヌキ、ノウサギ、ネズミだども、ハクビシンははじめてだな。(イサム)


2022.6.28

桑子を食う若猿

近ごろは猿が出だって、ねっかはぁ珍しいごんではなくなっちまった。猿が人里さ出始めたのは、ここ20年ぐれぇであんめーが。オラが若ぇころは、ハナレザルどって、群れがら追い出っちゃ雄猿が1匹見られるくれぇだった。それが今では20-30匹くれぇの群れが平気で里さ出てくる。人の力が弱くなって、猿の方が偉くなってきた。時代は変わっちまったな。写真は、楢戸で猿の群れが出たっちゅう連絡をもらって撮影してきたあな。
桑子(クワの果実)を一所懸命に食ってだっけ。ただ、表に出てくる猿は、みんな若い猿。大人の猿は、ヤブの奥で桑子食いしてで、絶対姿を見せねぇ。有害鳥獣駆除で殺さっちぇっから、超用心深ぇ。
今回は、農作物荒らしではなく、野生の自然の姿なので紹介したぞや。(イサム)


バンダイグサ2022.7.13

バンダイグサ

「この草は、バンダイグサどっちゅう。磐梯山が噴火してから増えできたんで、そう言わっちぇる」
明治23年(1890)生まれの祖母から、いろいろな方言を教わっていた。読み書きこそできなかったども、身近な動植物や伝承は熟知していた。明治21年に噴火した磐梯山。火山灰は、只見の方にも降ってきて、それにこの草の種も混じっていたんだべな。只見さ根を下ろしてはや130年。ねっか、はぁ、土着の雑草を追い出して、荒地をまっさきにおおい尽すパイオニア植物になっちまった。ちなみに、この雑草は、ヒメムカシヨモギどって北アメリカ原産の帰化植物。(イサム)


タヌキ2022.7.13

夕立後の来客

今日の夕立、といっても15時ころでしたが、結構降りましたね。ちょうどその時、勇さんがウチにいたのですが、帰ってからしばらくしてウチの犬フーコが吠え出したので、なんだと外を見たら、タヌキが雨宿り?
身体が小さかったから、まだ子どもでしょうか(足も細い)。皮膚病にかかっているようでもなく、それほど弱っているようでもなかったのですが、カメラを取りに行って撮影するまで玄関前にいました。写真は網戸越しなので鮮明でありません。(クマクラ)
へぇー、オラと入れ替わりにやってきたタヌキがや。こいつは子どもではねえべな。近ごろ、只見でみられるタヌキは、小っちぇ。なんで小型化してんのか分がんねぇ。あと、野生動物は、病気やケガをすっと、人里や人家に来んぞな。カモシカはその典型。(イサム)


ヤマユリ2022.7.27

ヤマユリ盛り

やたら蒸し暑いこの頃ですが、布沢でヤマユリが満開でした。見慣れないチョウがいるなと思ったら、翅にヤマユリのオレンジ色の花粉がついている。ミヤマカラスアゲハのようでした。(ゆたじー)


キカラスウリ2022.7.30

キカラスウリ

伊豆さんのビストロ叶屋でおいしいガレットを食ってきた。店さ入る前、道路向かいにあるツバキの生垣さ、キカラスウリの花がしぼんでいだっけ。そんじぇ、夜になって開花する咲き始めを撮っぺど思って、今しがた行ってきたぞや。懐中電灯片手に、暗闇のなか何回もフラッシュたいてきたぞや。そんじぇも、いつ見ても奇妙キテレツな花だな、これは。(イサム)


蜂の巣2022.7.31

トックリバチの巣

昨年、今年と家にトックリバチが巣を作りました。立派な巣になるまで気づかずにいました。夏はトックリバチが多いのですか。写真は今年のものです。昨年は、クリーム色でした。(トモコ)
これはトックリバチではなく、キイロスズメバチの巣のつくり始めです。まだ女王蜂だけか、いても数匹の働きバチなので、今すぐ駆除することをお勧めします。スズメバチ用のスプレー殺虫剤をかけ、ハチが飛び去ったら巣を落としてください。その後、また巣をつくられないよう、周りにも殺虫剤をスプレーしておくとよいです。刺されないようご注意ください。トックリバチの巣はピンポン玉よりも小さくて、泥を固めてつくられてます。(ゆたじー)


電線のカラス2022.8.1

暑っちぇー!

きょうの最高気温は35℃の猛暑日。じっとしていだって暑っちぇー。電線に20羽のハシボソガラス。ギラギラの直射日光が照りつけるなか、みんなでクチバシを上に開けてハァハァしてだっけ。カメラをちょっとでも向ければ、すんま飛んでしまうのに、きょうばかりは注意力散漫だったな。(イサム)


クサギ2022.8.15

ただみ花だより―夏編

夏の盛りに咲く花は少ねぇ。だども、この木の花だけはみごとだな。道路わきの山さ、よぐ咲いでる。独特のにおいがあっから、クサギどっちゅう。ちなみに、クサギはクマツヅラ科どって覚えっちゃが、いまはなんとシソ科になっちまっただな。古い頭では、くっついていがんにぇ。(イサム)


キイロスッポンタケ2022.8.20

只見キノコだより

キイロスッポンタケ。癒しの森の遊歩道さ、2本生(お)えでだっけ。まだ、出始め。網のなかには、ドロドロがたくさん詰まってだ。これがなかなか臭ぇ。ハエが飛んできて、たちまちなめ尽くしてしもうべな。(イサム)


秋葉山2022.8.20

秋葉山祭りとマムシ

あしたは、おらが集落にある秋葉山の「秋葉山祭り」。これは火防の神さまだぁ。里の登山道わきさ旗を立て、めいめいの家の人が秋葉山さ登って山頂の石祠(せきし)さ、さい銭をあげて拝んでくる。石祠には「寛永七年八月」どって彫ってある。
んじゃども、なっかはぁ、ムラじゅうトッショリ(年寄り)ばっかりになって、山登りするような人はいなぐなっちまった。そんじぇ、山道刈りをすることもなくなっちまった。このままでは道がヤブにおおわれっちもうがら、いちばん若ぇオラが山道刈りをしてきた。
マムシそしたら、中腹の岩場さはってるヘビを発見。長さ40㎝くれぇのマムシだっけ。さっそくナタを捨てて、撮影開始。よく肥えでだっけが、こだ痩せた岩山さ、エサになる生き物なんぞいんのかな。しばらく撮ってだら、ゆっくりと岩の隙間さ入っちまったずや。(イサム)


トンボを食べるトカゲ2022.8.31

トカゲがトンボを…

舘ノ川の自宅で、トンボをトカゲが食べてました。トカゲはまだ尻尾が青い子どものようですが、トンボを食べるなんて知りませんでした。写真は頭からくわえていて、羽根と尻尾が口元から飛び出ています。振り回して飲み込もうとしているうちに、トンボの尻尾は取れて跳んでいってしまいました。(ゆたじー)
ムシヒキアブこちら長浜ではムシヒキアブの一種がアキアカネを捕らえて体液を吸っていました。(明)


オオカマキリ2022.9.9

カマキリに威嚇された

舘ノ川の自宅で、ふと足元を見たら、威嚇されました。くわしい方、種名を教えてください。(ゆたじー)
只見にはオオカマキリとコカマキリしかいないことになっています。(明)


ダイサギ2022.9.20

大食漢のダイサギ

おらいのめぇって(我が家の前の家)には、苗代用の田んぼがある。去年から米作りをやめたんで、水を張っただけのため池になってる。ここさ、近ごろ毎日、ダイサギが獲物を求めて飛んでくる。ほとんどはドジョウ、ときどきビッキ。それがめっぽう入れ食い状態。次から次とドジョウを平らげでる。栄養とりすぎだべと心配するようだ。(イサム)


ヤマドリ2022.10.5

激突屋ヤマドリ!

ヤマドリが集会所のガラスに激突した直後の現場。サッシのでっけぇガラスをぶち破り、あたり一面ガラスの破片だらけ。
周辺は人家がならび、畑や田んぼが続く場所。窓の外は畑。どうやら、畑から飛び立ち、勢いよくガラスにぶつかったらしい。ヤマドリは山ん中さいる鳥だども、里さ出たほうが食べ物にありつけんのかな。最近、はやりのアーバンベアならぬアーバンヤマドリの出現か? だども、さすがヤマドリらしい死に様だな。(イサム)


サワガニ2022.10.15

かくれんぼ?

家の花壇を囲っている岩かげにいました。どこから来たの!? (トモコ)


クマのふん2022.10.16

落とし物

気持ちの良い朝、家の近くに立派なものが落ちていました。周りは白い毛のようなもので覆われています。(毘沙沢)
ほほう、りっぱなクマのあなだな。中身には、クリのかすがたっぷり詰まってる。周りをおおう白い毛は、たぶん菌糸ではねぇがと思うぞや。(イサム)


アクシバ2022.10.22

秋の赤い実

山道で見つけた真紅の実。さくらんぼのよう。アクシバっちゅうツツジ科の木。あんま、うまそうなんで、口にいれてみたら、ちっと酸味がしただけで無味。見た目ほどではねぇども、鳥は食うべな。
ツルアリドオシツルアリドオシの実。こだに実が付いだのは珍しい。山道には、どごさでも生えでる木だども、花も実も味わいがある。
ツルリンドウ秋は、赤い実が多い。そうなんのは、鳥やサルやクマたちに食ってもらうためだべな。ツルリンドウの赤い実がさかりだっけ。(イサム)


カラムシ2022.10.18

カラムシはどごでもある

「カラムシ」っちぇーば、大沼郡昭和村が有名。織姫どって、カラムシを織る女の人を全国から募集したり、カラムシ会館をつくって、展示しでる。いまでも、畑で栽培して繊維を取り出して出荷している。カラムシは、苧麻(ちょま)どもいって、麻や木綿以前からあった植物繊維の元祖。むかしは、越後縮(えちごちぢみ)の原料として、新潟県十日町あだりさ、さかんに出荷さっちぇだ。買付け商人がやってきて、集荷したあなを六十里越を越えて運んだっちゅう。
いまでは、昭和村しかやってねぇども、かつては只見が大産地だったんだで。んなわけで、カラムシは、只見の道路わきや畑の周囲に生えでるふつうの雑草。時代は、変わるもんだ。(イサム)


ヤマシギ2022.11.11

ヤマシギだぞや!

ナオコねえちゃんから、「珍しいの拾った」どって連絡きて、駆けつけてたあながコレ! ヤマシギ! 只見初記録!
町民グラウンドの照明の下さ、落ちっちぁあなだど。只見さ、生息していたんだか、それとも移動の途中だかは、わかんねぇども、めったに見られるもんではねぇ。ありがとうでやした。じゅうぶん、いじりまわして、ブナセンターさ、届けてきたずや。
みなさま、死んだ鳥を拾ったときは、ブナセンターさ持ってく前に、ぜひ、おらまでご一報してくんつぇ。(イサム)


ノスリ2022.11.12

獲物を探すノスリ

5mほどの至近距離から撮影。これほど近寄れるのは、車ならでは。動画と静止画と、十分楽しんだぞや。
ちなみに、こだどこさ、止まっていたあんだ(写真右)。(イサム)


ブナの殻斗2022.11.13

ブナ豊作

今年はクマの出没がねえど思ってだら、ブナの実の成りがいいようだ。ブナの木の下には、殻斗(かくと)や実がいっぺえ落ちてる。来年の春には、ブナの幼樹で林床がおおい尽くされっぺな。(イサム)


カワアイサ2022.11.23

カワアイサ魚をキャッチ!

冬鳥のカワアイサが只見川にやってきた。川を下りながら獲物をさがすオスのカワアイサの連続写真を撮ってたら、なんと魚をゲット。んだども、そのあと、すんま逃げられっちまった。(イサム)


タヌキ2022.12.22

タヌキの訪問

7/13に「夕立後の来客」として玄関先に来たタヌキを報告しましたが、同じ個体かな。今日も来ました。あまり人を警戒するでもなく、窓の外にタヌキがいるなと確認して、窓を開けカメラを構えたにもかかわらず、こっちに向かって歩いて来ました。撮影したのはウチの居間から。この写真を撮影したときは2mほどの至近距離です。
たぶん家の周りに住み着いているのでしょう。この家の者が危害を加えないことも知っているのかな。(クマクラ)


トラツグミ2022.12.22

バードストライク

14時ごろにドーンと音がして屋根の雪が落ちたと思ったら、トラツグミと思われる鳥が窓の下に死んでいました。ジップロックに入れて雪の中に入れてあります。(ハマ)
死んだ鳥の写真判定は不安がありますが、トラツグミと思います。結構、冬にもいるようです。(ナオコ)